「ビッグ3」全員が契約、その内容は?
今年のFA市場は「ビッグ3」なるものが注目を浴びていました。というのはマーク・メランソン、アロルディス・チャップマン、ケンリー・ジャンセンといったクローザー3人のことを指しています。彼らは全員クローザーとしての実績抜群で、全員大型契約を手にしました。その契約とは?そんな記事。あとちょっとした寸表的なやつも
- マーク・メランソン
Source: Melancon with #SFGiants is indeed four years, $62M.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2016年12月5日
ケン・ローゼンタール氏によると、マーク・メランソンはSFと4年6200万㌦で契約しました。この段階で、総額(ジョナサン・パペルポンの5000万㌦)年平均(マリアノ・リベラの1500万㌦)を更新しました。つまりこの段階では、リリーフにおいて史上最高の評価をしてもらっているわけです。
「Mark Melancon contract」で調べたら更に詳細な情報が出てきました。年俸をまとめているサイト「Spotrac」によると、年俸は400万㌦→1000万㌦→1400万㌦→1400万㌦という推移。そして2000万㌦の契約金が2017年(=契約初年)には1200万㌦、2020年(=契約最終年)に800万㌦と分割で支払われます。そして2018年にオプトアウトする権利がつくらしいです。トレード拒否権もつきます。
メランソンは2013年途中からクローザーとして活躍。2014-16年は合計131セーブ、成功率は93%と高い。クローザーですが、そんなに奪三振を取るタイプではなく四球数は少な目です。
BREAKING: Chapman to #Yankees, five years, $86M.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2016年12月8日
ケン・ローゼンタール氏によると、チャップマンはNYYと5年8600万㌦の契約を結んだのことです。
Source: Chapman deal includes three-year opt-out, full no-trade for first three years, limited no-trade for final two.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2016年12月8日
そして3年目にオプトアウト、最初の3年間は全球団へのトレード拒否権、残り2年は一部への拒否権が含まれているそうです。
Chapman breakdown: 11M signing bonus, 15M salary each of 5 yrs. #yanks
— Jon Heyman (@JonHeyman) 2016年12月8日
ジョン・ヘイマン氏によると、1100万㌦の契約金があるそうです。年俸は毎年1500万㌦。
チャップマンはもう日本でも有名な選手ですね。今年の最速は105マイル、およそ169キロを記録しました。今年はヤンキースで初めプレーしていました。アンドリュー・ミラー、デリン・ベタンセスとの3人は強力なリリーフとして君臨していました。カブスにトレードされた後も活躍。ポストシーズンではミラーと共にまさに獅子奮迅といった活躍でリリーフの重要性を強調しました。
- ケンリー・ジャンセン
Jansen deal with Dodgers is 80M, 5 yrs
— Jon Heyman (@JonHeyman) 2016年12月12日
ジョン・ヘイマン氏によると、5年8000万㌦の契約みたいです。
Kenley Jansen chose Dodgers (5-$80m) over better offers elsewhere, according to sources. Can opt out after three seasons.
— Tim Brown (@TBrownYahoo) 2016年12月12日
ティム・ブローン氏によると、3年目終了後にオプトアウトの権利があるようです。
(1/11追伸)
Kenley Jansen deal official. Breakdown: 4M sign bonus. 10M in '17 and '18, 18M in in '19 and. '20, 20M in '21. #dodgers
— Jon Heyman (@JonHeyman) 2017年1月10日
ジョン・ヘイマン氏によると、400万㌦の契約金があるそうです。
年俸の内訳は2017年と2018年は1000万㌦、2019年と2020年は1800万㌦、2021年は2000万㌦といった具合です。
オプトアウトしないほうがいいかもしれないと感じるほどかなり高額となりますね。
ジャンセンは元々捕手でした。2009年WBCには捕手として出場し強肩を見せたり、カーショウとバッテリーを組んだことがあったりなど捕手としてのエピソードもあります。同年に投手に転向し、2010年にMLB昇格し25試合登板。以来ERAが3点代になったことない安定したピッチングが光ります。(FIPに至っては2.40が最低)K/9も13.00を越える高い水準。BB/9も2010年5.00だったものは減少しつつ今年は1.44とコントロールも抜群。最速98マイル、投球の約90%を占めるカットボールが武器。
3人のクローザーを簡潔にまとめると
- マーク・メランソン
・内容:4年6200万㌦
・契約金:2000万㌦(2017年1200万㌦、2020年800万㌦)
・年俸:400万㌦→1000万㌦→1400万㌦→1400万㌦
・他:2年目終了後オプトアウトの権利
・内容:5年8600万㌦
・契約金:1100万㌦
・年俸:1500万㌦固定
・他:3年目終了後オプトアウトの権利
- ケンリー・ジャンセン
・内容:5年8000万㌦
・契約金:400万㌦
・年俸:1000万㌦→1000万㌦→1800万㌦→1800万㌦→2000万㌦
・他:3年目終了後オプトアウトの権利
面白いのは全員オプトアウトの権利がついてること。全員権利行使してもおかしくないですし、またクローザーの価値は上がったりしそう。
Dollars for Kenley Jansen, Aroldis Chapman & Mark Melancon in the last week: $228 million. Total dollars Mariano Rivera earned: $169 million
— Jayson Stark (@jaysonst) 2016年12月12日
ジェイソン・スターク氏によると、この3人の契約の合計金額、つまり2億2800万㌦は偉大なクローザー、マリアノ・リベラが稼いだ1億6900万㌦を大きく越すものだと伝えています。
これから段々とクローザーの価値は上がってきそうですね……