ただの備忘録

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ホセ・バティスタのベストな動きはTOR残留?


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ホセ・バティスタは今オフFAになりました。今年は怪我もあり不調なシーズンを送っていましたが、まだ長打力選球眼は衰えていないように見えます。そんなバティスタの一番いい動きはTORに残留することかもしれないと度々出てきますジョン・モリシ記者が書いているので紹介します。

 

Jose Bautista's agent, Jay Alou, spoke with Blue Jays general manager Ross Atkins on the final day of last week's Winter Meetings. The men agreed to remain in contact.

バティスタの代理人、ジェイ・アローさんはウインターミーティング最終日にロス・アトキンスGMと話し、連絡を取り続けることで一致した。

 

Bautista, 36, has a number of factors working against him: He is coming off his least productive season since 2009, which included two trips to the disabled list. National League teams, in particular, may be concerned about Bautista's below-average defensive metrics in 2016. Relatively few American League teams are eager to spend aggressively on a corner outfielder/designated hitter.

バティスタはいくつかの不利になる要因がある。彼は2回DL入りするなど2009年以来の厳しいシーズンを送った。NLのチームは今年の低い守備指標が気にかかっている。比較的いくつかのALのチームが外野あるいはDHとして取ろうとしている。

 

Then there's the larger industry trend away from multiyear contracts for position players in their mid-30s. Kendrys Morales -- who agreed to a three-year, $33 million deal with the Blue Jays -- is the oldest free-agent position player to sign a multiyear contract this offseason. And he is 33.

それから30本塁打を打てる打者と複数年契約を結ぶという傾向は離れてきている。今オフ複数年契約を結んだ選手は、TORと3年3300万㌦で契約したケンドリス・モラレスが最も年長なFA選手となっている。33歳で

エンカーナシオンもバティスタもそんな選手ですが、なかなか契約の話しが進まないのはそういう背景があるんですね

 

More personally, Orioles executive vice president of baseball operations Dan Duquette said he won't sign Bautista because the six-time All-Star "is a villain in Baltimore," according to MLB.com's Brittany Ghiroli. The Rangers are looking for a player with Bautista's skill set ... but he engaged in a fracas with them in May.

より個人的(人間的な?)話に持っていくと、オリオールズの副球団社長ダン・ドゥケットは「バティスタボルティモアで悪人だから交渉はしない」と言った。レンジャーズはバティスタのような能力を持った選手を探しているが……5月に乱闘を起こしてしまった。

結構バティスタって他方向から嫌われてしまってるんですね……

 

The Yankees and Giants aren't seriously pursuing Bautista, sources say. The Dodgers probably will add an outfielder before Opening Day, but they are more likely to do so via trade, especially after the anticipated nine-figure splurge on Kenley Jansen and Justin Turner.

ヤンキースジャイアンツはあまりバティスタに関心はない。ドジャースは開幕までに外野手を獲得しにいくだろうが、ケンリー・ジャンセンとジャスティン・ターナーに大金を使ったのでトレードでの獲得になりそうだ。

 

So which teams are looking for a corner-outfield bat? The Phillies and White Sox each have needs at the position, but neither is ready to win a championship in 2017. And Bautista, who has yet to play in a World Series, wants badly to play for a contender.

ならどのチームが左翼右翼を必要としているのか?フィリーズホワイトソックスどちらもそのポジションを必要としている。しかしどちらも来年ワールドチャンピオンを勝つ準備はない。そしてまだワールドシリーズで戦ったことがないバティスタはそこで戦えるチームでプレーすることをひどく望んでいる。

 

Bautista's market is complicated by the facts that: (a) teams other than Toronto face the loss of a Draft pick by signing him; and (b) those same clubs can't recoup a Draft pick through the qualifying offer system next offseason because of the new Collective Bargaining Agreement.

(a)TOR以外のチームが彼と契約するとドラフト1位指名権利が無くなってしまう。

(b)新労使協定(CBA)の新しいQOシステムが適用されるのは来オフからのため、同じくそれらのチームは今オフはドラフト1位指名権利を取り戻せない。

これらの事実がバティスタの契約進展を複雑にしている。

 

Which brings us back to the Blue Jays. They extended Bautista a $17.2 million qualifying offer as free agency began. He rejected it. But he could go back, just as Dexter Fowler did with the Cubs last offseason.

ブルージェイズと再契約するのはどうだろうか。ブルージェイズバティスタにQOを提示した。バティスタは拒否した。しかしデクスター・ファウラーが昨年QO拒否してからカブスと再契約したように、バティスタも再契約するかもしれない。

 

For all the antipathy Bautista has encountered in Baltimore and Texas, he remains beloved across Canada. He was one of the seminal figures behind baseball's resurgence in the country. Bautista's clinching home run against the Rangers in Game 5 of the 2015 AL Division Series was an iconic moment in franchise history. Those things matter -- from a public-relations standpoint, if nothing else -- for a team that saw a year-over-year attendance increase of nearly 600,000 fans this year.

ボルティモアとテキサスの反感のため、彼はカナダ全土で愛され続けている。彼はカナダの野球の復活の背景にある影響力のあった選手の一人である。昨年ALDS第5戦で放ったあのホームランはブルージェイズの歴史でも象徴的な瞬間だった。今年年間観客数約60万人を数えたチームにとってPRの観点からはバティスタは重要である。

 

Beyond that, Bautista is a fit for the roster. Even in a down year, his .817 OPS ranked 15th among qualifying Major League outfielders -- ahead of Jay Bruce, George Springer, Bryce Harper and Matt Kemp. If the Jays had to play a game today, their outfield would consist of Melvin Upton Jr., Kevin Pillar and Ezequiel Carrera. Offensively, at least, that's not a World Series-calibre group, especially without Edwin Encarnacion's 42 home runs anchoring the lineup.

それを越えて、バティスタはロースターに合っている。今年は不調だったがOPS.817というのはジェイ・ブルースジョージ・スプリンガー、ブライス・ハーパー、マット・ケンプらを抜いて規定到達した外野手では15位にランクされる。もしTORが今日試合をしたら、外野はアップトン、ピラー、カレーラから成る。少なくとも攻撃力は特にエンカーナシオンがいないことでワールドシリーズに行くようなものではない。

 

Will Bautista return to Toronto? No one knows for sure. But after weeks of shopping, perhaps the best matchup for both sides was the one they had before.

バティスタはTORに戻るだろうか?確かなことは誰にもわからない。しかし両サイドにとって最もいいマッチアップは、もしかしたら以前持っていたものかもしれない。と記事が締め括られました。

 

BALやTEXのファンからはあまり好かれていなくて、NYY、SF、LADそして記事には名前が出ませんでしたがBOSはあまり熱心ではなく、PHIやCHWは必要としているが優勝を狙えるチームではないなどバティスタの去就は狭いものとなってきている感はあります。となると、案外バティスタと再契約というのは両者にとってWin-Winのような気もしますね。TORなら一応優勝争いは出来そうですし、TORはこの外野陣では不安を持たざるを得ませんし……

そういえばソーンダースはどうなんでしょうか。まだチームは決まっていませんがカナダ代表としてWBCに出ることを表明していたような気がします(ラッセル・マーティンさんやジェイミー・ロマックさんも)エンカーナシオン、バティスタ、ソーンダース。この3人の去就が気になるところです。

 

ウインターミーティング後の注目選手②

これの続きです。注目トレード候補について。

その選手の面子はこうです。

  1. ホセ・キンタナ
  2. アンドリュー・マカッチェン
  3. ホセ・アブレイウ
  4. クリス・アーチャー
  5. J.D.マルティネス
  6. ジェイ・ブルース

以下は記事の引用。

 

Jose Quintana, White Sox, LHP
White Sox general manager Rick Hahn can sort through the offers. There won't be many players more sought after than this 27-year-old left-hander with a team-friendly contract for the next four seasons. He has pitched at least 200 innings for four straight years with a 3.35 ERA. The Astros seem a logical target, but he would also fit nicely with the Yankees, Nationals or Dodgers.

ホセ・キンタナ

CHWのGMリック・ハーンはオファーを受け入れる姿勢だ。向こう4年はコントロールできるキンタナほど需要が高く引っ張りだこな選手はそういない。この4年間ERA3.35で少なくとも1年200イニングは投げた。アストロズが論理的なターゲットだがヤンキースナショナルズドジャースもフィットする。

CHWは完全に再建期に入ってるように見えます。既にクリス・セール、アダム・イートンをトレードに出したのでこのキンタナも例外ではないでしょう。

 

Andrew McCutchen, Pirates, OF
Once a team begins listening to offers on one of its iconic players, it's awkward to reverse course. But the Nationals no longer appear to be in the mix. McCutchen makes sense for the Orioles, who may not have the Minor League depth to get a deal done.

アンドリュー・マカッチェン

PITはチームの象徴的な選手であるマカッチェンのトレード話を聞き始めた時点では活発なものとなったが、そこにいたナショナルズはもはやいないようだ。トレードを締結するに十分なマイナーオプションを持っていないであろうオリオールズにはいいだろう。

マカッチェンはトレードについて、パイレーツにいたいとのことを言っていました。良いことだとは思いますが、今年は数字を落としあまりお金がないパイレーツからしたら来年1400万㌦次オプションというのは負担です。今年のトレードデッドラインまでどうなるかですね。

 

Abreu, White Sox, 1B/DH
Abreu is 29 years old and has averaged 30 home runs in three seasons. He's arbitration-eligible for the next three seasons, so he's not a short-term rental. The Rangers would seem to be a logical landing spot, and they have the prospects to do such a deal.

ホセ・アブレイユ

29歳のアブレイユはメジャーデビュー以来3年間平均で30本塁打を放っている。次の3年間年俸調停を使用できるため、短期の移籍はない。レンジャーズは補強ポイントであり、トレードを締結するに十分なプロスペクトを所有している。

アブレイユは今年1082.5万㌦で調停を避けました。亡命して6年契約を結びましたが今年オプトアウトしてこの金額です。

 

Chris Archer, Rays, RHP
The Rays are listening on both Archer and Jake Odorizzi. They don't seem committed to trading either as much as they're seeing what's available. The Astros are interested in Archer and can offer a couple of their young hitters. The Yankees and Dodgers are possibilities.

クリス・アーチャー

レイズはアーチャーとジェイク・オドリッジについてのトレード話を聞いている。レイズは二人のトレードに関しては熱心ではないように思われる。アストロズはアーチャーに興味を示していて若い打者をパッケージにできる。ヤンキースドジャースもあり得るものだ。

ドジャースってこれ以上先発いるんですかね……まあアーチャーはオプション含めて2021年までコントロールできるのでそれも魅力となるでしょうね。

 

J.D. Martinez, Tigers, OF
The Tigers may keep the band together for another run after gauging the interest in Martinez and Ian Kinsler. Given that Martinez is only a year from free agency, the value for a one-year rental doesn't usually go crazy.

J.D.マルティネス

タイガースはマルティネスとイアン・キンズラーをトレードに出すかもしれない。1年でFAになってしまうので、その価値は普通なら上がらない。

マルティネスは来年オフFAとなります。タイガースはミゲル・カブレラ本人にもトレードへの理解を求めカブレラは理解しました。来年の成績次第ではトレード期限に放出の流れが増えるかもしれません。 

 

Jay Bruce, Mets, OF
The Mets have four left-handed outfielders, and Bruce seems to the most likely to be dealt. The Blue Jays have been most often mentioned as a destination. He has one year and $13 million remaining on his contract. Bruce hit .219 in 50 games for the Mets, but he is 29 years old with a career .785 OPS.

ジェイ・ブルース

メッツは4人の左打者外野手を持っているが、ブルースは一番トレードされそうな選手と思われる。ブルージェイズがよく移籍地だと言われている。契約は1年1300万㌦が残ってる。ブルースはメッツでの50試合で打率.219だったがキャリア通算OPSは.785である。

ブルージェイズがトレードするかも?と言われているブルース。ここ2年ひどかったですが、今年はレッズでは好調。再建期のレッズからメッツに移ってからは書いてあるように絶不調、ブーイングされたなんて話も聞きます。守備に関して、去年DRS5かと思いきや今年はトータルでDRS-13とよくわかりません。2010と2013はともにDRS16を記録してるので、少なくとも下手だったということではなさそうですね。ただUZRはここ3年マイナスなので劣化というのが来てるのかも、ちょっとわかりませんけど……

でもただでさえマイナーが乏しいトロントなのにジェイ・ブルース取るのにそれを使う必要はあるのかなという気も。なんならソーンダースでもいいし、バティスタでもいいという気もするんですよね。いずれにせよ情報待ちです。

ウインターミーティング後の注目選手

とっくにウインターミーティングは終わりました。色々な契約が締結しましたね。しかしまだエンカーナシオンなど注目選手がいます。この記事では注目すべきFA選手8人とトレード候補6人をMLB公式サイトが書いていますので記します。大分長くなります

 

結論をまとめるとこれです

  • FA選手
  1. ケンリー・ジャンセン
  2. エドウィン・エンカーナシオン
  3. マーク・トランボ
  4. グレッグ・ホランド
  5. ホセ・バティスタ
  6. マット・ウィーターズ
  7. マイク・ナポリ
  8. タイソン・ロス
  1. ホセ・キンタナ
  2. アンドリュー・マカッチェン
  3. ホセ・アブレイウ
  4. クリス・アーチャー
  5. J.D.マルティネス
  6. ジェイ・ブルース

 

まずはFA選手から

Kenley Jansen, closer

Chapman's five-year, $86 million deal with the Yankees sets the market for Jansen. The Marlins, Nationals and Dodgers are all interested. Jansen simply must decide where he wants to play the next five seasons.

ケンリー・ジャンセン

チャップマンの5年8600万㌦はジャンセンへの価値を作った。マーリンズナショナルズドジャースが興味を持っている。ジャンセンは単に次の5年どこでプレーしたいかを決めるに違いない。

確かに5年契約を取りましたね。ちなみにこの記事、まだジャンセンが契約する前のです……

 

Edwin Encarnacion, 1B/DH
Encarnacion passed on an $80 million offer from the Blue Jays, and it's not clear what his market is at this point. The Rangers would appear to be a good fit if they don't make a run at Jose Abreu or turn the DH spot over to top prospect Joey Gallo. The Yankees have also been mentioned as a possibility.

エドウィン・エンカーナシオン

エンカーナシオンはブルージェイズからの8000万㌦級のオファーを断った。そして現時点で彼がどのくらいのポジションにいるのかは明らかではない。レンジャーズがホセ・アブレイウのトレードを諦めたり、チーム内トッププロスペクトのジョーイ・ギャロにDHを任せないなら獲るのもいいかもしれない。ヤンキースも可能性として挙げられている。

EEがヤンキースはちょっとキツいものが……

 

Mark Trumbo, OF/DH
The Orioles haven't given up hope of re-signing Trumbo. Otherwise, the lack of a hot market for a player who hit 47 home runs is surprising. But considering that's 13 more than he hit in any previous seasons, that number may seem like an aberration. Trumbo is probably going to be limited to American League teams, given that he's not a great defensive player.

 マーク・トランボ

オリオールズはトランボとの再契約の望みを捨てていない。そうでなければ、47本塁打を放った選手に対する動きのなさは驚くべきものとなる。しかし47本塁打というのは彼のこれまでの最高だった本塁打の数を13も上回っていることを考えると、その数字が動きのなさをもたらしているのかもしれない。彼は守備が上手くないのでALに限定されるだろう。

一応今年ライトを800イニングくらい守りましたがDRSは-9です

 

Greg Holland, closer

Holland's agent, Scott Boras, says he's ready to be an elite closer again after fully recovering from Tommy John surgery. He'll have an opportunity to prove he can still fill that role, as he will likely sign with one of the clubs that don't get Jansen.

グレッグ・ホランド

ホランドの代理人スコット・ボラスはホランドはトミージョン手術後の回復に今年1年全て棒に振った後、もう一度素晴らしいクローザーになる準備はできている、と言っている。ジャンセンと契約できなかったチームの一つと契約したら、クローザーの役割をまだ果たせることを証明する機会があるだろう、と。

ちょっとだけホランドについて書きます

ホランドは去年トミージョン手術を行い、KCはノンテンダーとしました。というのも年俸調停に入ると1000万㌦を越えると見られていたからです。結局今年は所属なしでリハビリに励んだみたいですが、代理人はあのスコット・ボラス。どうなるでしょうか

 

Jose Bautista, OF
No market is murkier than the one for this six-time All-Star. Because Bautista is 36 and coming off a season in which he played 116 games, he probably will not get more than two years. Returning to Toronto remains possible.

ホセ・バティスタ

ホセ・バティスタほど去就が曖昧な選手はいない。もう36歳で今年は116試合しか出ていないので、よくて2年の契約となるだろう。トロントに戻るのもありえるだろう。

ウインターミーティング中に接触したみたいなので、どうなるでしょうかね

 

Matt Wieters, C
Wieters is 30 years old, and by any estimation, he is one of the five or six best catchers in the game. He's also a great teammate and clubhouse presence. And yet, the market has developed slowly. The Orioles bringing Wieters back could be a possibility.

 マット・ウィーターズ

ウィーターズは30歳で、現役メジャーリーガーでも5本の指に入るような捕手である。彼はクラブハウスでも素晴らしい選手である。そしてまだ、FA市場はゆったりした動きである。オリオールズが再契約する可能性もあるだろう。

ウィーターズは強打の捕手です。最近は怪我の影響でちょっと微妙な数字に

 

Mike Napoli, 1B
Napoli's return to the Indians seems logical. The Rangers could also be a fit. At 35, how many years will he get? On the plus side, Napoli has a career .832 OPS and is widely seen as one of the great clubhouse guys in the game.

マイク・ナポリ

インディアンズとの再契約は論理的だ。レンジャーズも合っている。35歳の彼は何年の契約を得るだろうか?いい点をあげると、ナポリは通算OPS.832でクラブハウスでも素晴らしい選手として知られている。

ナポリは今年CLEのア・リーグ制覇に大きく貢献しました。CLEとの再契約が一番ありえそうですがどうでしょうか。

 

Tyson Ross, RHP
Ross is 29 years old and one year removed from a 196-inning season with a 3.26 ERA. Injuries limited him to one start in 2016, and the Padres were uncertain enough to non-tender him. But on the open market, Ross will have plenty of offers. However, he has a comfort level with San Diego, and it seems likely he will remain there.

タイソン・ロス

ロスは29歳の今年を怪我で棒に振った。そのためパドレスは彼をノンテンダーにするか決めかねていたが、今年のFA市場では先発が少ないため、ロスは多くのオファーを得るだろうと見られている。しかしロスはサンディエゴをいい場所だと感じていて、サンディエゴと再契約するように思われる。

ロスはここ数年いい成績を残しています。今年こそ怪我でしたが、来年はまた復活するでしょう

 

長くなったのでトレード候補については次に。

「ビッグ3」全員が契約、その内容は?

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今年のFA市場は「ビッグ3」なるものが注目を浴びていました。というのはマーク・メランソン、アロルディス・チャップマン、ケンリー・ジャンセンといったクローザー3人のことを指しています。彼らは全員クローザーとしての実績抜群で、全員大型契約を手にしました。その契約とは?そんな記事。あとちょっとした寸表的なやつも

 

  • マーク・メランソン

ケン・ローゼンタール氏によると、マーク・メランソンはSFと4年6200万㌦で契約しました。この段階で、総額(ジョナサン・パペルポンの5000万㌦)年平均(マリアノ・リベラの1500万㌦)を更新しました。つまりこの段階では、リリーフにおいて史上最高の評価をしてもらっているわけです。

「Mark Melancon contract」で調べたら更に詳細な情報が出てきました。年俸をまとめているサイト「Spotrac」によると、年俸は400万㌦→1000万㌦→1400万㌦→1400万㌦という推移。そして2000万㌦の契約金が2017年(=契約初年)には1200万㌦、2020年(=契約最終年)に800万㌦と分割で支払われます。そして2018年にオプトアウトする権利がつくらしいです。トレード拒否権もつきます。

メランソンは2013年途中からクローザーとして活躍。2014-16年は合計131セーブ、成功率は93%と高い。クローザーですが、そんなに奪三振を取るタイプではなく四球数は少な目です。

 

ケン・ローゼンタール氏によると、チャップマンはNYYと5年8600万㌦の契約を結んだのことです。

そして3年目にオプトアウト、最初の3年間は全球団へのトレード拒否権、残り2年は一部への拒否権が含まれているそうです。

ジョン・ヘイマン氏によると、1100万㌦の契約金があるそうです。年俸は毎年1500万㌦。

チャップマンはもう日本でも有名な選手ですね。今年の最速は105マイル、およそ169キロを記録しました。今年はヤンキースで初めプレーしていました。アンドリュー・ミラー、デリン・ベタンセスとの3人は強力なリリーフとして君臨していました。カブスにトレードされた後も活躍。ポストシーズンではミラーと共にまさに獅子奮迅といった活躍でリリーフの重要性を強調しました。

 

  • ケンリー・ジャンセン

ジョン・ヘイマン氏によると、5年8000万㌦の契約みたいです。

 

ティム・ブローン氏によると、3年目終了後にオプトアウトの権利があるようです。

(1/11追伸)

ジョン・ヘイマン氏によると、400万㌦の契約金があるそうです。

年俸の内訳は2017年と2018年は1000万㌦、2019年と2020年は1800万㌦、2021年は2000万㌦といった具合です。

オプトアウトしないほうがいいかもしれないと感じるほどかなり高額となりますね。

ジャンセンは元々捕手でした。2009年WBCには捕手として出場し強肩を見せたり、カーショウとバッテリーを組んだことがあったりなど捕手としてのエピソードもあります。同年に投手に転向し、2010年にMLB昇格し25試合登板。以来ERAが3点代になったことない安定したピッチングが光ります。(FIPに至っては2.40が最低)K/9も13.00を越える高い水準。BB/9も2010年5.00だったものは減少しつつ今年は1.44とコントロールも抜群。最速98マイル、投球の約90%を占めるカットボールが武器。

 

3人のクローザーを簡潔にまとめると

  • マーク・メランソン

  ・内容:4年6200万㌦

  ・契約金:2000万㌦(2017年1200万㌦、2020年800万㌦)

  ・年俸:400万㌦→1000万㌦→1400万㌦→1400万㌦

  ・他:2年目終了後オプトアウトの権利

 

  ・内容:5年8600万㌦

  ・契約金:1100万㌦

  ・年俸:1500万㌦固定

  ・他:3年目終了後オプトアウトの権利

 

  • ケンリー・ジャンセン

  ・内容:5年8000万㌦

  ・契約金:400万㌦

  ・年俸:1000万㌦→1000万㌦→1800万㌦→1800万㌦→2000万㌦

  ・他:3年目終了後オプトアウトの権利

 

面白いのは全員オプトアウトの権利がついてること。全員権利行使してもおかしくないですし、またクローザーの価値は上がったりしそう。

ジェイソン・スターク氏によると、この3人の契約の合計金額、つまり2億2800万㌦は偉大なクローザー、マリアノ・リベラが稼いだ1億6900万㌦を大きく越すものだと伝えています。

これから段々とクローザーの価値は上がってきそうですね……

デクスター・ファウラーがSTLと契約

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このオフ注目されていたデクスター・ファウラー。TORも興味を示していましたがSTLと大型契約を結びました。

 

ケン・ローゼンタール氏によると、その契約は5年総額8250万㌦のようでトレード拒否権もついてるみたいです。

契約金は1000万㌦、年俸は1450万㌦×5の見込みです

 

デクスター・ファウラーについては何回か書きました。毎年出塁率、BB%共に高く、優れたリードオフマンです。おそらくセントルイスでも1番打者として活躍するでしょう。守備指標は今年はよかったですが、基本よくありません。そこもどうなるか……

ファウラーは去年FAになったあと1年900万㌦で契約しました。それが1450万㌦になったわけです。成功したFA選手ですね。

CHC→STLと古くからのライバル関係のチームへ移りました。STLといえばここ最近中地区を制していた強豪。今年はカブスの圧倒的強さに負け、ポストシーズンに出場できませんでした。これはなんと2010年以来。STLがこれを黙って静観してるはずがありません。ファウラーがどんな影響をもたらすか。

グリチック、ファウラー、ピスコッティの外野陣はなかなか強いものです。CHCを引きずり下ろせるか、来年のSTLは注目です。

ウインターミーティング3日目の主な動き(12/8)

一週間たってから書くのもどうかと思いますが書きます。動きは少ないですが、大きな動きです。

 

ちょっと長くなるかもしれません。

 

  • COL:イアン・デズモンドと契約

バスター・オルニー氏によると、COLはイアン・デズモンドと5年7000万㌦で契約したとのこと。デズモンドはQOを拒否したのでCOLは1位指名(全体11位)を失います。

ジョエル・シャーマン氏によると、1年目(2017年)は800万㌦、以降2200万㌦→1500万㌦→1500万㌦→800万㌦となっておりその後チームオプション(1500万㌦)がついているとのこと。

そしてボブ・ナイチンゲール氏によると、この契約はCOLが今まで契約してきたFA野手の中でもっとも大きな額とのこと。それだけデズモンドに期待してるんでしょうね。

デズモンドは元々SSとしてWSHで活躍していました。2012-14はWAR4.0を越える活躍をしていましたが、2015年は不調。その年オフにQO(この年1580万㌦)を受けましたが拒否、その後TEXとQOより低い1年800万㌦で契約しました。アンドルスがいたためか、外野にコンバートとなりましたがこれが功を奏したのか?去年より打撃成績を大幅に上げました。守備はどうかとなると、センターでは130試合、DRS-6、UZR-4.9、9エラー。レフトでは29試合、DRS2、UZR3.5、3エラー。エラーが結構多くなってしまってます。来年も恐らく外野で出場することになりそうですが、クアーズで打撃がどうなるか、守備がどうなるか、注目ですね。

追伸(12/15)

どうやらファーストで使うプランみたいです。ますます守備がどうなるか気になります

 

  • CHWアダム・イートン↔ルーカス・ジオリト、デイン・ダニング、レイナルド・ロペス

詳しくはこちら↓

アダム・イートンの成績をメモってたので貼ります。

157試合 .284(619-176) 14本塁打 59打点 出塁率.362 長打率.428 OPS.790 BB%8.9 K%16.3 BsR4.4
DRS20 ARM12.5 RngR9.1 ErrR1.0 UZR22.5 WAR6.0

守備の指標が素晴らしいです。打撃もなかなかいいもの。

 

 詳しくは後日更新記事を

 

これにてウインターミーティングは終わり?だと思います、というか1,2,3日目と書きましたがあってるのか……しかし確かに多くの注目選手はこのウインターミーティングで契約するんですね。朝起きてTwitter見たら更新がすごかったです。さて、まだオフは終わっていません。まだまだ様々な選手の動きに注目したいです。

BOS:ミッチ・モアランドと契約、BOSの打線は?


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ジョン・モリシ氏によるとミッチ・モアランドがBOSと1年550万㌦で契約したとのこと。

 

今年BOSは「ビッグ・パピ」ことデービッド・オルティスが引退しました。打率.315、38本塁打、127打点(リーグ1位)、出塁率.401、長打率.620(リーグ1位)、OPS1.021(リーグ1位)と圧倒的な成績を知らない人に見せて「この人は今年引退したんだ〜」なんて言ったらほとんどの人が驚くでしょう。両足の古傷を背負ってのこのパフォーマンス。きっと引退した年の成績は過去最高レベルのものでしょう。

さて、偉大なDHを失ったBOS。エンカーナシオンとかを補強するかもなんて色々言われていましたが、「複数年より単年が望ましい」という感じのスタンスを示していたBOS球団社長デーブ・ドンブロウスキー。ベルトランも対象に入っていました。

結局モアランドと契約したわけですが、これでハンリー・ラミレスをDHで使いモアランドを一塁で使うことがほぼ確実です。そんな来年のBOSの予想打線をHOUのときと同じようにスタッツを貼り付けて書き記します。長くなります。

 

1(二)ダスティン・ペドロイア(33)

154試合 .318(633-201) 15本塁打 74打点 出塁率.376 長打率.449 OPS.825 BB%8.7 K%10.5 BsR-4.5
DRS12 DPR0.8 RngR9.1 ErrR2.6 UZR12.5 WAR5.2

33歳でそろそろベテランと呼ばれる年になったペドロイア。ここ最近若干低調でしたが今年はかなりいい成績に。2007年2013年のBOSワールドチャンピオン時の主力。リーダーシップを買われています。今年は主に1,2番起用。ペドロイアボガーツの1,2番と予想してみました。

2013年シーズン中に8年1億1100万㌦の契約。残りは2017年から1500万→1600万→1500万→1300万→1200万といった具合

 

2(遊)イグザンダー・ボガーツ(24)

157試合 .294(652-192) 21本塁打 89打点 出塁率.356 長打率.446 OPS.802 BB%8.1 K%17.1 BsR6.1
DRS-10 DPR-0.8 RngR-3.5 ErrR1.4 UZR-2.9 WAR4.7

去年打率.320で首位打者争いをしました。今年打率は下がりはしたものの本塁打は増えていますし、シルバースラッガー賞を2年連続で獲得しリーグ屈指の遊撃手の一人となったと言えるでしょう。来年以降どんな選手になるか楽しみ。オランダ国籍で今年もWBCオランダ代表に選ばれ出るかもしれません。今年は主に2,3番で起用。年俸は約60万㌦

 

3(右)ムーキー・ベッツ(24)

158試合 .318(672-214) 31本塁打 113打点 出塁率.363 長打率.534 OPS.897 BB%6.7 K%11.0 26盗塁 成功率86.6% BsR9.8
DRS32 ARM6.9 RngR9.1 ErrR1.7 UZR17.8 WAR7.8

まさに「走攻守」が揃った選手という選手。DRS32ってなんだよ……

打率と安打数はリーグ2位。ゴールドグラブ賞シルバースラッガー賞を手にしました。MVP投票もトラウトに次いで2位。

今年はフルシーズン2年目でほぼ全ての数字があがりました。 まだ24歳の若手、これからのBOSを、延いてはMLBを背負うであろう楽しみな選手の一人です。

ちなみにベッツは175cmで70kg。自分とほぼ変わりません……MLBでは小柄の部類に入るでしょうね。今年は主に1,4番で起用もこの成績なら3番かなと思って3番にしました。年俸は約60万㌦

 

4(指)ハンリー・ラミレス(33)

147試合 .286(549-157) 30本塁打 111打点 出塁率.361 長打率.505 OPS.866 BB%9.7 K%19.4 BsR-1.4
DRS-5 DPR0.1 RngR-3.8 ErrR0.2 UZR-3.5 WAR2.6

頭のドレッドヘアーが特徴的。つい最近までショートをやってたってのが意外。調べたら打撃成績はかなりすごい。でも守備指標はあまりよくなかった。去年は契約の割にあってない数字だったが今年はいい数字。一塁を主に守りましたが、オルティス引退+モアランド獲得によりDHを守ることが濃厚。過去二回WBCドミニカ代表に選ばれてますが今年はどうでしょうか

2014年オフにLADからのQOを拒否。BOSと4年8800万㌦(+オプション1年)の契約。年俸は2200万㌦固定です。

 

5(一)ミッチ・モアランド(31)

147試合 .233(460-107) 22本塁打 60打点 出塁率.298 長打率.422 OPS.720 BB%7.0 K%23.5 BsR-1.8
DRS7 DPR-0.3 RngR5.0 ErrR1.7 UZR6.4 WAR0.4

今年ゴールドグラブ賞を獲得した選手です。やっぱりファーストとしてはもうちょっと打撃能力がほしいですね。なんだかスモークさんに成績が似てるような。今年は主に5~8番で使われました。

今年の年俸は570万㌦。今回(来年)の年俸は550万㌦と下がりました。BOSは安く買えたと見ていいんでしょうね。

 

6(左)アンドリュー・ベニンテンティ(22)

34試合 .295(105-31) 2本塁打 14打点 出塁率.359 長打率.476 OPS.835 BB%8.5 K%21.2 BsR0.8
DRS-1 ARM-0.8 RngR-0.3 ErrR0.1 UZR-1.0 WAR0.6

2015年ドラフト1位(全体7位)。今年MLBデビューでこの成績。ヨアン・モンカダがトレードされた今、BOS内のトッププロスペクトです。CLEとのALDSでも活躍しました。来年は恐らくフルシーズンとなるでしょう。

 

7(中)ジャッキー・ブラッドリー・Jr(24)

156試合 .267(558-149) 26本塁打 87打点 出塁率.349 長打率.486 OPS.835 BB%9.9 K%22.5 BsR5.2
DRS11 ARM5.6 RngR-1.7 ErrR0.7 UZR4.5 WAR4.8

今年大ブレークしました、オールスターにもファン投票で選出。K%は減少傾向に、この先どうなるか。2014年100試合以上出ましたが打撃は低調。15年二桁ホームラン、そして今年という感じですが一貫して守備の指標はいいです。29試合連続安打なんて記録も

 

8(三)パブロ・サンドバル(30)

あだ名は「カンフーパンダ」。2012年のワールドシリーズではMVPに輝くなど、WCに大きな貢献をしました。

2014年オフに5年9500万㌦の大型契約。2015年は.245 10本塁打という微妙な数字で今年はそもそも7試合しか出てないので今のところ明らかな不良債権と化しています。来年出れるのか?なんて思いますがどうやら「また」減量に成功し(1回減量しないと契約を考えるみたいな脅しをされ減量したという過去があります)体を絞ったらしいです。同じサードにはブロック・ホルトがいますが彼は打撃成績が上がってきています。ホルトはユーティリティーというような選手ですが、打撃成績が上がってきていますしもしかしたらこの二人の競争になるかもしれません。

 

9(捕)サンディ・リオン(28)

78試合 .310(252-78) 7本塁打 35打点 出塁率.369 長打率.476 OPS.845 BB%8.1 K%23.3 BsR-1.2 DRS3 CS%41 RAA16 WAR2.5

今年はマイナー契約からのスタートでしたが、6月にメジャー契約を結ぶとこの成績。来年はリオンが中心となりそうです。捕手としての能力も中々高いように見えます。来年のBOSはデビッド・プライス、クリス・セール、エリック・ポーセロといったサイヤング賞を取れるポテンシャルを持った3本柱が中心となるでしょう。それをリードするのはリオンになるでしょうか。

 

BOSの打線はこんなところでしょうか。1~4がとにかく怖い、オルティスが引退して多少楽にはなるかもしれませんがやっぱり怖い。エンカーナシオンと契約しなくてよかった……