ただの備忘録

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バティスタはTORと契約間近!?MLB記者が報じる

ここ最近ホセ・バティスタについての記事が賑わってきましたが、もしかしたらそれも終わるかもしれません。

ジェシー・サンチェス氏によると、TORはバティスタ獲得に一番熱心で、契約合意も近いとのことです。

ようやくここまで来たか……という感じです。一時期記事すらでないこともあったんですが、ここ最近は自分もブログにしてる通り結構活発になっています。ブログで紹介はしていませんが、CLEとBALがバティスタと連絡を取ったという記事がありました。

以前書いたのですがBAL幹部は「バティスタボルティモアでは好かれてないから取る気はない」という趣旨の発言をしていました。一体何があったんでしょうか。

CLEはエンカーナシオンを取ったことでドラフト1位の指名権利を失いました。もしもバティスタを取ったら更に2位相当のものを失います。記事を読んでないので意図とかよくわかってないのですが、両球団ともどこまで本気なのかは不透明という感じはあります。

仮にバティスタと契約したら

4トラビス

5ドナルドソン

9バティスタ

Dモラレス

2マーティン

6トゥロウィツキー

3ピアース/スモーク

7アップトンJr/カレーラ

8ピラー

予想スタメンはこんな感じでしょうか。エンカーナシオンの穴をモラレスがどのくらい埋められるか、それ次第では去年に次ぐ強力打線となりそうです。

もう一人気になるのはソーンダースです。以前「TORは外野手1人、そしてブルペンに手を回す」というような関係者による発言(?)がありました。となると、バティスタと契約合意となればソーンダースの優先順位は低くなります。今TORはブルペン、特に左投手を欲しています。以前紹介したブレビンスという投手もまだ市場にいます。

とりあえずバティスタとの契約合意待ちですね……

ソーンダースはTORに残ることを希望?WBCに出る意欲も


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なかなか契約が決まらないホセ・バティスタとマイケル・ソーンダース。今回はソーンダースについての記事です。彼は今年前半戦OPS.900をゆうに超える活躍を見せ、初のオールスターに選ばれました。最後の枠で選ばれたんですが、僕も投票しました。「キャプテン・カナダ」と名前を冠し、特にカナダでの投票を集め初出場。

しかし、オールスター後の後半戦。打率1割代に入る絶不調でアップトンやらカレーラやらとのプラトーンで使われることもしばしば。そもそも膝を悪くしているのでそれもあったかもしれません。そしてオフシーズン。TORはバティスタとエンカーナシオンにQOを提示しましたが、ソーンダースには提示しませんでした。

はっきり言ってあまりソーンダースについての記事を見ないので、他球団からの「興味」はあっても「交渉」までは行っていないのかな?なんて思っちゃいます。そんなソーンダースですが、Sportsnetのインタビューを受けたらしいです。今回はTheScoreにある書き起こしのようなものを訳してこの記事を展開しようと思います。

 

さて、まずはジョン・モリシ氏によるツイート。関係者によると、TORはソーンダースと連絡を取っているとのこと。

QOを提示しませんでしたが、カナダ人であること、前半戦の活躍を踏まえると今左右の外野手を模索しているTORにはソーンダースは合っていると思います。

ただここまでソーンダースの契約の話があまり進んでいないのは後半戦の不調、膝の故障などが原因としてあげられると思います。膝の故障のため、守備走塁があまりよくありません。DHで出場することもしばしばありました。

 

Saunders hopes to remain in Toronto with new deal http://www.thescore.com/news/1208564 (via http://thesco.re/theScore_app )

次はインタビューです。

Michael Saunders still hopeful of return to Blue Jays - Sportsnet.ca

一応これがインタビュー動画が載ってるリンクです。

"We’ve been talking to the Blue Jays on and off all offseason. I’ve been very vocal about my tenure in Toronto and really enjoying myself," Saunders told Sportsnet's Ben Nicholson-Smith.

"I’m keeping my options open. I'm waiting for the right deal for me and my family. I’m hoping to stay in Toronto and hopefully finding out soon."

「私たちはオフシーズン中、断続的にTORと交渉している。自分はTORとの再契約を(代理人に?)主張していて、本当に楽しく過ごしているよ。」

「自分のオプションはオープンなままでいる。自分と家族にとって正しい契約を待っている。トロントに残ること、願わくばすぐに契約できることを望んでいるよ。」

というのがソーンダースによる言葉です。恐らく、というかほぼ確実にトロントに残りたいというのは本心なのでしょうね。何かの記事でソーンダースはカナダをとても気に入ってるとも発言していたような気がします。以前所属していたシアトルはカナダの都市バンクーバーにとても近く、去年の終盤TORファンが下手したらSEAファンより多いんじゃないかってレベルでセーフコフィールドに集まっていました。

バティスタもソーンダースも、どちらもTORとの再契約を望んでいる様子。2人の動向を引き続きチェックしたいところです。

 

ついでにWBCについても語っています。

The Victoria, B.C., native also told reporters that he plans to play for Canada but wants to get a deal done before officially committing to the World Baseball Classic.

またソーンダースはWBCカナダ代表として出場する方向だが、参加表明する前に契約を締結したいとも述べているようです。

カナダ代表はジョーイ・ボットーというMLBでも特に優れた打者が不参加を表明しましたが、フレディ・フリーマンという強打者が出場表明しました。もしソーンダースが出場したフルメンバーの打線は結構魅力のあるものとなりそうです。そのへんはWBCロースターが確定したときに大まかな記事を書いていこうかなと思います。

バティスタがTORの外野手リストで再びトップに?

依然ホセ・バティスタの再契約先は決まっていません。高齢、前年の成績、QOを断ったこと……これらが絡んで中々契約先が決まりません。以前にも書きましたが、初め複数年を望んでいたバティスタサイドですが単年契約でも構わないという構えを示しています。さてそんなバティスタですが、TORの外野手候補リストで再びトップに立ったとの記事が出てきました。The Sport Networkのスティーブ・フィリップス氏による記事です。

 

The Toronto Blue Jays have been quiet but that doesn’t mean they aren’t talking. The team is in discussions with every corner outfielder available in the free-agent market. They are also having dialogue with clubs that have corner outfielders available via trade. 

TORは静かなままだが、それは契約の話をしていないというわけではない。TORはFA市場で獲得できる全ての左右の外野手との交渉の中にいる。またTORはトレードにより獲得できる左右の外野手を持つチームとも対話を持っている。

 

More interesting though is how Toronto ranks the available corner outfielders. Sources indicate the Jays have Bautista at the top of their list of remaining performers.

興味深いのは、TORはどのように獲得できる左右の外野手をランク付けしているかということだ。関係者によると、TORは残っている選手のリストのトップにバティスタを置いている。

 

Bautista was a far cry from Plan A as a corner outfielder for the Jays when the off-season started, but he looks better now that they have further evaluated the other options. As the market has slowly whittled, Bautista has moved to the top.

オフシーズンが始まった時、バティスタはプランAからは程遠かった。しかし他のオプションを評価した今では、バティスタはいいように見える。市場はゆっくり削られているので、バティスタはトップに立った。

 

The Jays can’t afford to add two corner outfielders and improve the bullpen as well. They have to make choices. One source indicated that it’s far more likely the Jays will add one outfielder and solve the other corner using a combination of Melvin Upton Jr., Ezequiel Carrera and Steve Pearce. That would allow them to use their remaining resources for bullpen upgrades.

TORはブルペン改善もしなくてはいけないので、2人の左右の外野手を獲得する余裕はない。ある関係者によると、TORは1人外野手を加えてもう片方はメルビン・アップトンJr.、エゼキエル・カレーラ、スティーブ・ピアースの組み合わせで解決する考えを持っているとのこと。そうすればブルペンの改善にも手を回せると。

 

It certainly feels like the Jays are as open to a reunion with their slugging right fielder as they have been in months, but Jose and his camp are going to have to meet Toronto halfway before it is too late.

数ヶ月してきたようにバティスタとの再契約には確実に前向きな姿勢のように見えるTORだが、バティスタサイドは手遅れになる前にTORと会わなければならなくなるだろう。と記事が結ばれています。

 

1/15、スプリングトレーニングまであと半月くらいです。段々FA選手の契約が決まってる中、バティスタを始めマーク・トランボ、クリス・カーターなど今年40発を放ったパワーヒッターもまだ契約先が決まっていません。2015年20本塁打以上を放った選手は64人だったのが、2016年は111人に増えるなど若干打高投低の傾向が出ています。となると「ホームランを打つだけ」という選手の価値は下がってきてしまいます。それも未だにこんな選手が契約してない理由とこの記事では紹介されています。

やはり、バティスタのベストチョイスはTORとの再契約なのでしょうか。そしてTORのベストチョイスはバティスタとの再契約なのでしょうか。依然目が離せません。

活発な動きを見せた1/14の主な動き

年俸調停権を保有している選手とチーム双方が今年の契約を提示し合う期限は現地金曜日の午後一時となっています。

しかしその期限を過ぎたらすぐ公聴会が開かれる、というわけではありません。その後も交渉は出来ます。

2月までに双方が合意しないで年俸調停を提示していたら、公聴会が開かれます。ここで球団の提示した額か、あるいは選手が希望する額か、どちらかが今年の契約となります。必ず単年契約になります。

とはいえ、だいたいが公聴会の前に双方が妥協して契約します。公聴会が開かれるとどちらかの案(つまり妥協はない)が採用されるのでその前にお互い納得の行く形で契約する、というのが一般的です。

さて先程に記した期限というのは日本で言えば1/14午前3時くらいとか、まあとにかく深夜でした。朝起きたらいっぱいTwitterが更新されていたのでビックリしましたが、こういうことだったんですね。というわけでかなり多くの年俸調停権保有選手が今年の契約を結びました。全部書くと長くなるので、ビッグネームを中心にピックアップして書きたいと思います。

Deals come before salary figures are exchanged | MLB.com

ちなみにここに(多分)全部書かれています。参考に

 

1番最初はタイソン・ロスです。この選手は今年一年、胸郭出口症候群という怪我で1試合登板しただけでシーズンを終えてしまいました。しかし年俸調停権を持っていて、年俸が上がる可能性が高かったのでSDがノンテンダーとしました。

そんなロスにはTEXとCHCを中心に他4球団が興味を示してきているそうです。

ジェフ・パッサン氏によると、最終的にロスはTEXと1年600万㌦で契約したとのこと。出来高もついてるらしいです。

仮に怪我が完治して、2013-15の活躍をすればダルビッシュ有、コール・ハメルズの二本柱につぐ先発3番手としては優秀な投手となりそうです。

 

ケン・ローゼンタール氏によると、SDはウィル・マイヤーズと6年総額8000万㌦以上の契約合意に近いとのことです。これは年俸調停権、そして自動FAになる年を覆うとのこと。

ウィル・マイヤーズはTBで新人王を獲得して以来、怪我やらなんやらで思い通りのシーズンを過ごしていなかったのですが、SD二年目の今年は前半戦だけでキャリアハイ級の活躍、オールスターにも出場しゴールドグローブ賞はアンソニー・リゾが獲ったんですが最終候補までいました。そんな選手との大型契約、どうなるでしょうか。

 

バスター・オルニー氏によると、WSHブライス・ハーパーは年俸調停を避け1365万5000㌦で合意したとのこと。

ハーパーは一流選手、2015年には圧倒的な活躍でMVPを獲得しました。今年も4月は活躍してましたが、以後不調。去年より数字を結構落としてしまいました。それでも四球は100を越え、打率に比べて出塁率はかなり高くなりました。かなり勝負を避けられてた感はあるので今年はどうなるでしょうか。

ちなみに代理人はスコット・ボラスです。

 

ジェリー・クラスニック氏によると、ノーラン・アレナドとCOLは2017年1175万㌦、2018年1775万㌦と2年2950万㌦で合意したとのこと。

アレナドもスター選手。2013年のルーキーイヤーからMLBで活躍しています。クアーズを本拠地にしているとはいえ、ここ2年は素晴らしい活躍。ビジターでもいい成績を残しています。

WBCではアメリカ代表で出場することを表明しているアレナド。楽しみです。

ちなみに代理人はスコット・ボラスです。

 

ジェフリー・フラナガン氏によると、エリック・ホズマーとKCは単年1225万㌦で合意したとのこと。

KCワールドチャンピオンの時の立役者、今年は少し三振が多くなりましたが、ホームラン打点は自己ベスト。オールスターではMVPを獲得しました。

ちなみに代理人はスコット・ボラスです。

 

ジョン・ヘイマン氏によると、コディ・アレンとCLEは735万㌦で合意したとのこと。

アレンはCLEのクローザー。2013年から4年連続で67登板以上、防御率は2点代と安定した投手です。アレンはアンドリュー・ミラーと共にプレーオフで大活躍。ALDSのTOR戦ではお互い二度と見たくなくなる大活躍でワールドシリーズへ。アレンはワールドシリーズでも活躍を見せましたが惜しくも敗れました。来年のCLEのキーパーソンとなりそうです。

 

ジョン・ヘイマン氏によると、ジェイク・アリエタとCHCは1563万7500㌦で合意したとのこと。

2015年サイヤング賞を受賞したほどの活躍ではありませんでしたが、今年もいい成績を残したアリエタ。2年連続のノーノーも達成しました。

ポストシーズンではバムガーナーとの投げ合いでホームランを打ったり、ワールドシリーズでは2試合登板していずれも勝ち投手になったりと活躍。来年もシカゴを支える大黒柱となりそうです。

ちなみに代理人はスコット・ボラスです。

 

ジョン・ヘイマン氏によると、ザック・ブリットンとマニー・マチャドはBALと来年の契約について合意したそうです。

ブリットンは1140万㌦、マチャドは1150万㌦となります。

ブリットンはあの超スゴい高速シンカーが武器。2014年2015年も防御率1点代で普通にスゴいんですが、今年はなんと0.54。これは65イニング以上投げた投手としてはMLB最高記録らしいです。加えて43試合連続自責点無しというのもMLB最高記録。40セーブ以上記録でセーブ失敗無しは史上4人目と記録づくめの年となりました。エリック・ガニエみたいにクローザーでサイヤング賞とかないかな~なんて思いましたが、あんまり票がなかったです。

ちなみに代理人はスコット・ボラスです。

マチャドはメジャーで着々と成績を残し続けています。若手三塁手という点でア・リーグはマチャド、ナ・リーグはアレナドという感じで僕は見ています。この人もハーパーとかと同じで将来うん億㌦の契約を得られるなんて言われています。メジャーでもトップクラスの選手ですが、トップクラスの暴れん坊でもあります。乱闘で退場なんてのも今年ありました。ちなみに相手はベンチュラです。サードの守備が非常にうまく、特に肩がスゴく強いんですが、ショートも無難に、というか普通にうまかったです。WBCではドミニカ代表で出場なんて見ましたが、どうなるでしょうか。

 

ここからはトロントブルージェイズの選手となります。

ヘイマン氏によると、エセキエル・カレーラとTORが116万2500㌦で契約したとのこと。

去年はいい活躍を見せてくれました。主にソーンダース、ピラー、バティスタにつぐ第4の外野手として存在感を見せていました。上手いスクイズも見せてくれたり、肩も見せてくれたり渋い活躍をする一方、エンカーナシオンがホームランを打ったあとにやるパフォーマンスに倣って腕に鳥の人形をのせてエンカーナシオンに見せたりお茶目な一面もあるので僕は結構スキです。今年も第4の外野手としての活躍を期待したいところですが、このままだと普通にライトのスタメンとして出そうで…好きな選手ではありますが第4の外野手としていてほしい選手です…

 

ヘイマン氏によると、ダーウィン・バーニーとTORは288万7500㌦で契約したとのこと。

この選手もいい活躍を見せました。内野全部を守れるユーティリティーとして存在感を発揮。投手もやりました。(延長17回に投げてホームラン打たれて負けたけど)2012年にはゴールドグローブ賞を取るほど守備は上手い選手。デボン・トラビス、トロイ・トゥロウィツキー、ジョシュ・ドナルドソンが怪我で離脱あるいはDHでの出場時にはライアン・ゴインスと共にバックアップに努めました。去年は打撃も良く、今年もユーティリティーとしての活躍を期待。

ちなみに母形の祖父は日本人、祖母は韓国人でバーニーはアジア系の顔をしています。母形の祖父の名字は「山本」。バーニーは左肩にその「山本」という刺青を入れています。

 

ヘイマン氏によると、マーカス・ストローマンとTORは契約がまとまらなかったとのこと。ストローマン側は340万㌦、TOR側は310万㌦を提示したらしいです。でもこれくらいの差額ならすぐ埋まりそうです。

ストローマンは今年自身初のフルシーズン。防御率4点代と少し物足りなかったですが、200イニングを投げました。ワイルドカードでは先発し好投、サヨナラ勝ちに貢献しました。WBCではアメリカ代表で出場することを表明しています。今年は小柄なストローマンがより躍動することを祈ります。

 

主な動きはこんなところです。段々FA選手の契約も決まってきましたね。2月のスプリングトレーニングまで目が離せません。

MLB新労使協定(CBA)の詳細

一時期ロックアウトも検討されたくらい中々オーナー側と選手会側が納得できてなかったこのCBA。今さら感はありますが、MLB公式に乗ってるCBAの内容を全部和訳してみました。訳間違ってると思うので何かあったらコメントなりなんなりでご連絡ください。

Details of MLB, MLBPA labor agreement | MLB.comより

1.期間

A.5年契約

B.2021年12月1日まで有効

 

2.スケジュール、ポストシーズン及びDL

A.2018年からレギュラーシーズン中の休みが4日増える。よって183日から187日で1年(172日)のMLBサービスタイムを得ることになる。

B.次の球場に早く着くようにするために、試合開始時間に制限を追加する。

C.ワールドシリーズのホームフィールドアドバンテージはオールスターの結果に基づいていたものから、シーズンの勝率が高い方に与えられる。

D.15日間のDLは10日間のDLになる。

 

3.オールスター

A.勝ったリーグのオールスター選手は64万㌦のボーナスを得る。

B.オールスターのロースターは32人で20人の野手と12人の投手からなる。

C.前年度リーグ優勝監督に与えられた監督推薦から、コミッショナー推薦になる。NLから7人(4人は投手)、ALから5人(4人は投手)が選ばれる。

D.ホームランダービーは変わらないが、賞金はこの契約の間増える。

 

4.クラブハウス

A.チームはホーム、ビジターのクラブハウスの選手に食事と快適な施設を提供する責任をより負うことになる。

B.クラブハウスを維持するのにクラブにとって最善な実践についての合意のリストには、基本的な食事の提供、快適な施設作り、選手の家族への援助などが含まれる。

C.全てのチームはクラブハウスの栄養摂取向上のために常時シェフと栄養士を雇用し、Player/Management Advisory Council(選手を管理するための委員会?)を設立する。

D.全てのチームは自発的にスポーツ心理学者へのアクセスを提供しなければならない。

E.MLB選手会は共同で栄養摂取と栄養補助食品について選手とチームに助言する栄養士を保持することになる。

 

5.収入の分配

A.業界の収入の割合を見れば、収入分配計画の元での実質の変化は変わりないが、チーム個人の収入分配の方法の決められた公式が改正された。

B.不適格と見なされるチームのマーケットの配分率は15%から13%に引き下げられる。OAKは2017年まで4年間該当していた。

 

6.ぜいたく税

A.ぜいたく税の上限は2017年1億9500万㌦、2018年1億9700万㌦、2019年2億600万㌦、2020年2億800万㌦、2021年2億1000万㌦となる。

B.基本的なぜいたく税率は1回目超過分の20%、2回目超過分の30%、3回目超過分の50%になる。

C.超過額が2000~4000万㌦だと12%上乗せされる。超過額が4000万㌦以上なら1回目42.5%、それ以降45%上乗せされる。

D.2018年から、4000万㌦以上超過したチームは次のドラフトでドラフト1位の指名権利の順番が10下がる。ただし全体で6番目までの指名権利は保護され、そのチームはドラフト2位の指名権利の順番が10下がる。

E.このぜいたく税の変化は2017年は段階的に導入され、2018年は完全に導入される。

 

7.選手の福祉や年金

A.現在の選手はIRS(アメリカ合衆国内国歳入庁)の規則の元で最大の年金を受け取り続ける。

B.年金と医療へのチームの年間寄付金は約1年あたり2億㌦まで増える。

C.引退した選手への年金は増える。

D.選手の就業不能給付は改善される。

E.年金制度で与えられなかった引退した選手に対する支払いは続ける。

F.選手の医療や歯科の手当ては様々な範囲で改善される。

G.選手はサービスタイムに基づき、引退した選手個人の口座への最低限の支給を保証される。

 

8.ドラフト指名の補償

A.チームは以前QOを受けた選手にQOを提示することはできない。

B.QOを受け取れる期限は7日から10日に延長される。

C.補償対象となるFA選手と契約したチームはドラフト1位の指名権利は失わない。しかし以下に従う。

  • 市場規模が十分でないチームは次のドラフトでドラフト3位の指名権利を失う。
  • ぜいたく税を支払うチームは2位と5位の指名権利を失い、後述するインターナショナルボーナスプールを100万㌦減らされる。
  • その他のチームは2位の指名権利を失い、インターナショナルボーナスプールを50万㌦減らされる。
  • 没収された全てのインターナショナルボーナスプールのお金は全てのチームに平等に分配される。ぜいたく税によるものはこの没収額の適用外である。

D.補償対象となるFA選手の前のチームは以下のものを受けとる。

  • 市場規模が十分でないチームは、その選手が5000万㌦以上の契約をしたらドラフト1位の指名権利を得る。
  • ぜいたく税を支払うチームは4位の指名権利を得る。
  • その他のチームはドラフト2位に続く戦力均衡ラウンドBを得る。

 

9.最低年俸

A.メジャー最低年俸は2016年50万7500㌦、2017年53万5000㌦、2018年54万5000㌦、2019年55万5000㌦と増えていく。2020年と2021年は物価によって調整する。

B.マイナー最低年俸は2016年8万2700㌦、2017年8万6500㌦、2018年8万8000㌦、2019年8万9500㌦と増えていく。2020年と2021年は物価によって調整する。

 

10.海外での試合と国内の特別なイベント

A.MLB選手会は野球普及のために今後5年間メキシコ、アジア、プエルトリコ、ドミニカ、ロンドンで試合あるいはツアーを行う海外での試合計画に合意した。

B.選手はチームとリーグ公認のこのイベントに参加することで追加補償を受け取れる。その額は場所やスケジュールに応じて1選手1.5万㌦から10万㌦の範囲となる。

C.MLB選手会は、アメリカとカナダにあるメジャーまたはマイナーの球場以外の場所でレギュラーシーズンの試合を計画することをコミッショナーに認めさせることで合意した。そして選手はこれらのイベントに参加することで追加補償を受け取れる。

 

11.海外のアマチュア選手獲得

A.それぞれのチームは以下のようなボーナスプールを割り当てられる。

  1. ドラフトで戦力均衡ラウンドA(ドラフト1位に次ぐもの)を得たチームは525万㌦のボーナスプールを得る。
  2. ドラフトで戦力均衡ラウンドB(ドラフト2位に次ぐもの)を得たチームは575万㌦のボーナスプールを得る。
  3. その他のチームは475万㌦のボーナスプールを得る。
  4. チームは自分のボーナスプールを上回ることは出来ない。(得られたボーナスプール以上を支払えない?)
  5. ボーナスプールはMLBの収入によって増える。
  6. チームはトレードによって2017-18と2018-19の期間は自分のボーナスプールの75%まで得る。以降は60%となる。
  7. 1万㌦以下の契約金はボーナスプールにカウントされない。
  8. 2015-16と2016-17の契約期間の契約制限はCBAに引き継がれることになる。
  9. コミッショナーはシステムを避けようとしたどのチームにも厳しいペナルティーを課すことができる。
  10. 海外のプロ選手はボーナスプールの適用外であり続ける。海外のプロ選手は、25歳以上の選手でコミッショナーオフィスで認められた国外のリーグで6年間以上プロとしてプレーした選手と定義される。

 

12.ドラフト

A.ドラフト1位に関する契約金の価格はスロット間の格差を減らすために調整される。

B.戦力均衡ラウンドは勝率と収益の組み合わせに基づいた市場規模下位10球団と収益下位10球団に引き続き与えられる。該当するチームはラウンドAとラウンドBを交互に受け取れるシステムになったため、抽選形式は廃止される。

C.チームはドラフトの前に選手の自主的な意思でMRIを受けとる手順の制定

D.特にアメリカ国外に住む選手への大学奨学金制度の改善

 

13.薬物防止と治療プログラム

A.シーズン中のランダムな尿検査の回数は3200回から4800回に増える。

B.オフシーズン中のランダムな尿検査の回数は350回から1550回に増える。これは全ての40人枠の選手が少なくとも1回はオフシーズン中にランダムなテストの対象になることを確実にするためである。

C.シーズン中のランダムな血液検査の回数は260回から500回に増える。そしてオフシーズン中のランダムな血液検査の回数は140回から400回に増える。

D.薬物違反によるペナルティーや出場停止は2回目50試合に増える。3回目は100試合、4回目は永久追放まである。

E.プログラムの緩和規定の元で出場停止が20試合以上減らされない限り、薬物プログラムに違反した全ての選手は出場停止間メジャーリーグサービスを受け取れない。

F.仲裁委員会は軽減理由に基づいてペナルティーを減らすためにより裁量を与える。

 

14.煙の出ないタバコ

A.タバコ製品の使用は、法や条例によって禁止されている地域の球場では禁止される。

B.2017年以降メジャーデビューする全ての選手は全ての球場で煙の出ないタバコを使用することを禁止される。

 

15.DVポリシー、反いじめ、反しごき、通訳

A.DVへの方針を強化するために、コミッショナー事務局の指揮で調査を早めるための手続きの変更。

B.コミッショナー事務局はWorkplace Code of Conduct(訳がわからないのでそのまま載せました)を補足するものとして、反いじめ、反しごきを実行する。

C.双方は、クラブはこの契約の間2ヶ国語を話せるメディア関係の専門家を所持すること、スペイン語を話す選手のためにさらなる英語学習の機会を与えることで合意した。

 

16.メジャーリーグの規則と手当

A.チームが選手をDFAできる期間は10日から7日に短縮される。

B.選手のマイナーリーグが終了した場合、チームは10日間の期限より前にオプションでその選手を再昇格させることを禁止される。

C.チームはマイナーリーグへのオプション行使の前にウェーバー公示をする必要はなくなる。

D.移動手当を含む、選手が受けとる手当の様々な改善。

ホセ・バティスタは単年契約も辞さない構え、TORとの再契約を希望?


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外野手よくないし早く契約してくれと思うTORとホセ・バティスタ。そんなバティスタは複数年を希望しているようでしたが、ここに来て単年契約も辞さない構えを見せているようです。ときどき紹介しますジェフ・パッサン氏による記事です。


Jose Bautista’s path back to Toronto becomes even clearer

Bautista’s on-paper detriments are obvious. He is 36, old for a free agent. He is coming off an injury-hampered season that was his worst in more than seven years. He turned down the Blue Jays’ $17.2 million qualifying offer, so it will cost the team that signs him a first-round draft pick.

バティスタの書面上での損害は明らかだ。彼は36歳でFA選手の中でも年長者だ。過去7年間の中で今年は怪我に苦しみ最も酷いシーズンになった。TORからのQOを拒否したので、バティスタと契約したチームはドラフト1位指名権利を失う。

 

And with the glut of those whose markets overlap in at least one circle of his Venn diagram – Mike Napoli, Mark Trumbo, Brandon Moss, Colby Rasmus, Michael Saunders, Chris Carter and plenty more – Bautista has found free agency particularly inhospitable. He keeps waiting for the Blue Jays to step up. They haven’t.

そして同じような選手がFAにいて、バティスタは特によくないFA選手となっている。バティスタはTORが動くのを待っているが、TORは動いてきてない。

 

The fears about Bautista are fair. Older players are risky. They have trouble staying healthy. Bautista is right-handed and the lineup desperately could use another left-handed hitter. And this could be the big one: According to sources, while Bautista is willing to accept a one-year deal, he wants it to be at a higher value than the qualifying offer.

バティスタに対する不安は公正なものだ。ベテラン選手というのはリスクを伴い、健康維持にも不安はある。バティスタは右打者で、右打者ばっかのTOR打線は左打者を使いたがるだろう。そしてこれは大きなことかもしれないが……バティスタは1年契約を受け入れる一方でQOより高い年俸を望んでいると関係者は言っている。

QOは1720万㌦ですから……まあそれより高額となると結構な契約になりますね。

 

If Bautista is willing to take a one-year deal, though, it behooves Toronto in two respects. First, the truth is other bats are going to cost, too. Some may want multiyear deals and others cost too much in trade capital. Jay Bruce is $13 million and Curtis Granderson $15 million if they want to go the trade route, and even then, neither is Bautista. Second, the flexibility of a one-year deal gives the Blue Jays a chance to see if Bautista can be their David Ortiz.

もしバティスタが1年契約もいとわないなら、2つの点でTORのためになる。

1.他の選手はコストがかかる。

複数年や人を使うトレードを欲する人もいるかもしれない。もしトレードに走りたいなら、ジェイ・ブルースは1300万㌦、カーティス・グランダーソンは1500万㌦でどちらもバティスタに及ばない。

2.1年契約の柔軟性はバティスタが「ビッグ・パピ」になれるかどうかを見極められる好機を与える。

 

one person close to Bautista said. “He wants to go back there.”

バティスタに近い人間が言うには「彼はトロントに戻りたがってる」とのこと。

 

バティスタは前にも紹介したと思いますが、QOでドラフト1位指名権利が無くなったりTEX,BALなどにはあまり好かれていなかったりで中々契約が進みません。となると、TORが第一候補になるはずなんですがどうやらTORは今のところQO以上のオファーをしていないみたいなんです。しかしこのままじゃアップトンピラーカレーラとかなり外野陣は手薄ですし、ジェイ・ブルースやらカーティス・グランダーソンやらアンドリュー・マカッチェンやらをトレードで獲得するのはもったいない、というかこんな選手に若手出すのはGMの若手をプロテクトする方針に沿ってないですしトレードはないと思いたいです。やっぱりバティスタと再契約をするのが一番だとは思うんですが……1720万㌦より高額となると1年契約とはいえ、少々高く感じてしまいます。いずれにせよ動向が気になります

ところでマイケル・ソーンダースさんは一体……

エンカーナシオンには様々なオファー、TORは1億ドルを!?

エンカーナシオンはCLEとオプションつきの3年6000万㌦で契約しました。オプションが使われれば4年8000万㌦、これはTORが当初オファーしていた金額と同等です。これならTORと契約してても同じじゃん……ってなってなんかこう微妙な心情になってる所に衝撃的なニュース通知が来ました。なんとTORはエンカーナシオンに1億ドル級のオファーをしていたとか……

先に書いたOAKのオファーなどと一緒に、エンカーナシオンの契約までの情報などを書いていこうと思います。

 

How Edwin Encarnacion's deal with the Cleveland Indians finally came togetherより

Encarnacion's agent, Paul Kinzer, told ESPN.com that the agreement came together quickly Thursday night, and that the Athletics and Texas Rangers were in the running to sign Encarnacion until the "last minute."

エンカーナシオンの代理人ポール・キンザー氏によると、アスレチックスとレンジャーズが契約締結まで争奪戦にいたそうです。

 

An MLB source said Oakland's proposed offer was for two years and $50 million. The deal included a first-year opt-out for Encarnacion and a third-year club option.

あるMLB関係者によると、OAKのオファーは2年5000万㌦。これはこれまで金額が出てきた中で一番年平均としては高いですね。

そして1年目終了後にオプトアウトの権利、3年目にはオプションがついているオファーだったとのこと。悪くないオファーです

 

Edwin turned down more money, and it came down to Cleveland being closer to home [in the Dominican Republic].

エンカーナシオンがそんなOAKのオファーを断り、CLEを選んだのは故郷のドミニカに近いからとのこと。

 

 Agent: Encarnacion turned down more money to sign with Indians - Article - TSNより

Encarnacion turned down a four-year, $80-million contract offer from the Blue Jays earlier in the off-season. Sources tell TSN Kinzer countered that offer by asking the Jays for $100 million over four years.

4年8000万㌦のオファーを断った。関係者によると、キンザー氏は4年1億㌦を求めたとのこと。てことは年平均2500万㌦ですね

 

Report: Blue Jays' offer to Encarnacion had potential to reach $100M http://www.thescore.com/news/1191469 (via http://thesco.re/theScore_app )より

これはインタビューの書き起こしです。

 In a Friday interview on "Tim & Sid," Sportsnet's Shi Davidi revealed that the Toronto Blue Jays' initial four-year, $80-million offer to the slugger had the potential to include a fifth-year option worth an additional $20 million.

Shi Davidi記者によると、4年8000万㌦のオファーには2000万㌦のオプションがあった可能性があると述べています。

 

エンカーナシオン契約成立までの大まかな流れを書くとたぶんこんな感じ

  1. TORが4年8000万㌦をオファー(5年目2000万㌦のオプション?)
  2. エンカーナシオン側、それを断る
  3. 代理人ポール・キンザー、4年1億㌦を要求?
  4. 進展はちょっと停滞
  5. CLE、TEX、OAKなどがプッシュ
  6. CLEと3年6000万㌦(4年目2000万㌦のオプション)で合意

うーん、TORの最初のオファーはいいと思うんですが……やっぱりこのオファーよりいいオファーを貰えると踏んだんですよね多分。なんというか……本当何とも言えません

エンカーナシオンがこのお値段で契約したことで他のパワーヒッターもだんだん動きが加速するでしょうね。ナポリ、カーター、トランボ、バティスタなどなど……

ちなみに余談ですがTwitterでPaul Kinzerで現地の人に結構叩かれています。「喋るのをなめるべきだ」とか「今後仕事はできるのだろうか」とか……まあその気持ちはわかります